2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
以前の記事でも述べましたが,環境基準は、「維持されることが望ましい基準」であり、行政上の政策目標です。なぜかというと,大気,河川水,地下水という共有環境を,一個人や一企業の努力だけで改善したり,維持するのは不可能で,行政が長い目で誘導して…
一般の人は意外に感じるかもしれないが,建築物の杭や地下については,通常,耐震診断や耐震補強は行わない。地下階が地震で構造的な被害を受けたことは多分なく,また,杭の被害はあるが,一般的に人命に影響するようなことはないからである。さらに,杭の…
豊洲市場の地下水の一部から環境基準の79倍の濃度のベンゼンが検出されましたが,地下水を環境基準以下にするというのは東京都の勝手な自主規制です。専門家会議の資料では,79倍どころか,110倍の地下水が敷地全面に存在しても,地上の室内空気中のベンゼン…
第三者委は義務を果たしたか 三たび三浦九段冤罪事件について http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2017/01/post_20170120191457.html 第三者委は組織の論理を優先し、三浦九段の不利益、とりわけ内面の苦しみを全く顧慮していない。前回の記事「三浦九…
何度か引用した専門家会議の「7.土壌中からの汚染空気の曝露による影響の評価 」はとにかく安全側,保守的な評価です。第一に,建物の室内の空気について考えているのに,建物の床を無視しています。盛土の土間の上に部屋があるという設定です。コンクリー…
豊洲市場の地下水「有害物質」基準超え 仲卸業者激怒、専門家は「理解できない」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00000004-jct-soci&p=1 豊洲市場の最終モニタリングで,環境基準の79倍のベンゼンの他シアンなども検出されました。また,環境基…
なぜいま「ロボット倫理学」が必要か?問題はすでに起きている もしAIに判断を丸投げしたら… http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50660 自動運転車のトロッコ問題は昨年話題になり,メルセデスベンツが自社の考えを示しました。「歩行者より運転手を優先」…
素朴に考えると,謝罪は気持ちの問題です。気持ちのこもらない形だけの「悪かったな」じゃ謝罪になりません。少なくとも,私的な関係ではそうではないでしょうか。しかし,これが法的な関係になるとよくわからなくなります。謝罪記事を求める裁判なんてのが…
今回は,まとまらない考えを,つらつらと書きます。 「私から将棋を奪わないで」 三浦九段は何を失ったのか http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2017/01/post_20170110124437.html 私の棋士生命は、刻一刻と失われつつあります。私は棋士です。私には将…
2017年。豊洲市場への移転撤回を求める!現在地再整備は、小池知事の「必要な補修」を継続することが重要。「築地魚河岸」では、築地の新リーダー、世界7地域15カ国19都市「山治」二代目山崎社長も奮闘中!東京五輪は1兆5千億円以下!都議選は、自民+維新の…
翻訳できない世界のことば http://www.xn--m9j6a5a5an9b74cda.com/entry/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0 この英語版表紙のイラストが表しているのは、イヌイット語の『IKTS…
表題の疑問は,盛土報道の当初からのもので,ほとんど影響しないんじゃないのという直観がありました。直観はあくまで経験的なもので,例えば,都市の地下には想像しただけで気分が悪くなりそうな下水の汚水が走り回っていますが,その上の建物で普通に生活…
豊洲が目指す市場の姿 維持費が「築地より高くて無駄」は妥当か https://www.buzzfeed.com/kensukeseya/tsukiji-toyosu-haccp?utm_term=.wiZ2m58Q4P#.jnpwpoKQy2しかし、豊洲が使われていない間にも電気・水道、警備費などで1日あたり500万円かかる。開場後…
専門家会議報告書要旨を読み直していたら,次の記述に気づきました。 3.5 管理のあり方 上記 3.4 の方針で土壌汚染等の対策が行われることにより、新市場予定地内に操業由来の土壌汚染は存在しなくなり、操業由来の地下水汚染も建物建設地にはなくなる。 ま…
高橋洋介さんの「1時間でだいたい分かる。築地移転の話を図解しました。」(kindle版)を読みました。その中で,私の今までの認識と違う箇所がありました。それは,専門家会議の提言と技術会議の報告の変化です。専門家会議の提言では,A.P.+2.0m以深の土壌…