再現実験

理研理事長 小保方氏解雇に慎重な姿勢 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140619/k10015356731000.html

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 再現実験に小保方さんを参加させるという野依理事長の発言は評判が悪いですね。でも皆さん理事長の真意を知らないのですよ。それはこういうことです。

 当事者の小保方さんが参加するのなら,少なくとも,科学のルールである第三者による追試ではありませんよね。当事者の参加が必要なものと言えば・・・そうです,犯罪捜査の現場検証や超能力の再現実験です。理研理事長は小保方さんを容疑者あるいは自称超能力者と見なしているのですよ。

 理事長は「小保方さんがやらないと決着がつかない」と発言しています。当然ですね。本人がやらないと「私ならできる」と言い張られます。本人にやらせて見て「ほら,できないじゃないか」とぐうの音も出ないようにするための再現実験なのです。また理事長は「懲戒解雇になれば実験に参加できない」とも発言しています。この意味は,再現実験で不正の証拠を掴んでから解雇するという理の当然の順序を述べているに過ぎません。

 ただ,理研は1度,超能力者小保方さんにまんまと騙されています。いままでにも自称超能力者にカモになった世間知らずの科学者は数知れません。従って再現実験では万全を期す計画のようです。審判としてかのジェームス・ランディを招聘することも俎上に上がったそうです。ただ高齢のため,Dr.レオンが代役を務める模様です。TV中継も予定されているという情報もあります。

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 くだらない妄想に浸りましたが,不正の証拠を掴むため事後的な再現実験を行うというのは無理が有りますね。再現出来ないということは示せても,単なるミスであって意図的な不正でないという今までの小保方さんの主張には何の効果も無いからです。超能力の再現実験で失敗しても超能力者はあれこれ言い訳をしてトリックだと認めることは殆どありません。

 不正を立証するには,不正が行われたと見られる時点での状況を明らかにする証拠が必要です。素人目にはその証拠は,既に十分積み上がっているように思うのですけど,専門家はまだ決定的ではないと思っているのかも知れません。でも,そのために必要なことが再現実験とは思えませんけどね。

 結局,再現実験とは一体何の目的で行うのか良く判りません。仮に再現に成功した場合と失敗した場合について不正問題にどのような判断を下せるのかも分かりません。決着が付くのでしょうか。専門家の間では既に決着は付いているような気もするのですが,いろいろと手を尽くして調べたのだと世間を納得させるためのパフォーマンスの様にも見えます。小保方さんの不正問題とSTAP細胞の確認という科学の問題は別の問題なのですが。

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 もしかしたら〜,もしかしたら〜,決着の付けられる不正問題と簡単には決着の付かない科学の問題とゴチャゴチャにしてるけど〜,それは不正をうやむやにしたいからじゃないの〜。

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 また妄想してしまいました。人の世にはこの種のよく分からないものが有るので,憶測や妄想が増殖します。気をつけましょう。