謝罪

女性議員へのやじ、自民都議が謝罪―過去には尖閣上陸も
http://realtime.wsj.com/japan/2014/06/23/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%82%84%E3%81%98%E3%80%81%E8%87%AA%E6%B0%91%E9%83%BD%E8%AD%B0%E3%81%8C%E8%AC%9D%E7%BD%AA%E2%80%95%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%B0%96/ 
鈴木議員は、この発言は塩村議員に対する侮辱ではなく女性全般に向けたものだったと説明。そのうえで、「少子化・晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという思いがあって」と釈明し、さまざまな環境の女性に対する理解や配慮が足りなかったと謝罪した。さらに、発言したときには侮辱だと認識していなかったと述べた。

■下手な謝罪
 なるほど,「早く結婚していただきたいという思い」の応援であって,野次ではなかったのですな。ただ,そういう意図ならば,私的な場面で言うべきで,議会で行うのは公私混同ではないでしょうか。それに,政敵を応援するなんてのは自民党会派への背信行為の疑いも。あ,だから,離脱したわけか。なるほど,なるほど。

 などと「言い訳」を真に受けることも有りませんが,この謝罪は,有色人種差別ヤジの謝罪として「早く,白人になって頂きたいという思いがあって」と言っているようなものです。未婚の女性はお気の毒な存在だという偏見に満ちています。しかも,塩村議員に対する侮辱ではなく女性全般に向けたものだそうなので,未婚の女性全般にお気の毒と言ったことになりますね。大丈夫ですか。

 でも,この手の何故謝罪しなければならないのか全然分かっていない謝罪は結構有ります。相手の気持ちを考えての謝罪ではなくて,自分の被害を少なくしための言い訳というか。皆さんも子供のころ,お母さんに怒られて「でもいまやろうとしていたところなんだ」と言って益々怒こらせてしまった経験があるでしょう。ないとは言わせません。余計な一言で,被害が拡大しましたよね。

 私は社会人になっても成長しませんでした。仕事のミスを上司に謝るときも,「実は○○でして・・・」とつい言い訳してしまいました。大抵「そんなことは関係無い」と一蹴されるわけですが。あまり言い訳はせずに「申し訳ありません」の一言だけの方が結果的に良かったりします。悪いと思っていなくてもばれませんからね。


■偏見集団

 それにしても,ヤジは失言だったという言い訳がまたまた失言だったというのはあまりにうかつです。もう少し慎重な言い訳は出来なかったのでしょうか。本当に反省しているならこんな言い訳はしないはずですし,反省していないなら,本心は隠した方が得策でしょう。これでは,失言ではなく本心だったけど,諸般の事情で不本意ながら謝罪せざるを得なかったのだろうとバレバレです。いやそこまで言うと憶測になりますか。

 ついでだから憶測を続けると,こういう人って,女性蔑視の偏見が骨の髄まで染みついているんでしょうね。鈴木議員に限らず,女性蔑視の失言と謝罪を繰り返す政治家はいました。ん,他にもいた・・・まてよ,彼らは偏見集団界隈に棲んでいるのだから,その集団向けのポーズを見せなければなりません。ガリレオばりに「弾圧で不本意な謝罪をしたけど,それでも偏見を持ち続けています。」と。一匹オオカミの差別主義者ではないのは,他にもヤジを飛ばした議員がいたことからも伺えます。

 うかつな謝罪などと失礼なことを書いてしまいました。周到に考えられた謝罪だったのですね。謝罪致します。