アイスバケツチャレンジ拒否

 アイスバケツチャレンジに違和感を持ったり,批判する意見も有るようですが,私は広報活動として有意義だと思います。実際に寄付が急激に増え,ALSなどへの理解も進んだのではないでしょうか。ナイスアイデアで結構なことだと思います。

 ただし,もし私が指名されたら拒否します。なぜなら,1万円は私にとって要請があったからといってポンと出せるような金額でもありませんし,氷水を被るのは単に嫌だからです。寄付の要請は色々あって,いちいち応じているわけには行きませんからね。何に寄付するかの優先順位や何時寄付するかは人それぞれです。しかし,人気商売の有名人の場合イメージダウンになるので拒否は難しいかなと思っていたら,竹井壮さんは拒否したんですね。理由が私が考えていたのと同じようなものでした。

 ところで,イメージダウンよりも寄付を選んだほうが得という判断があるとしたら寄付に暗黙の強制力が働いているわけで,あまりよくない状況ではないでしょうか。なんと言っても寄付は強制ではなく自由意志で行うものです。拒否することで不利益があるというのはあまりよろしくない状況ではないかと思うわけです。チャレンジの発端は「遊び」のようなものですから,寄付するのも氷水をかぶるのも,拒否するのも気楽に出来なければ義務みたいで嫌ですね。

 町の募金でも,子供に絶叫させて,寄付しないのは悪いみたいな雰囲気を醸し出しているのがありますが,ヤナ感じです。ですから,アイスバケツチャレンジでももっと気楽に拒否する有名人がいてもよいと思います。竹井壮さんの場合は,気楽という雰囲気ではなくて,真面目に理由を説明していますけど,理由を説明する義務もないはずです。でも,1万円程度だと有名人は理由無しでは拒否しにくいですよね。そこで,最低10万円にするというのはどうでしょうか。そうすると,有名人でも気楽に拒否しやすいでしょ。

 ここまで書いて「アイスバケツチャレンジ拒否」で検索したら,パメラ・アンダーソンも拒否していました。その理由はALSの治療研究に動物実験が用いられているためだそうです。でも別に寄付先はALSの治療研究でなくてもよかったのではないかな。それはともかく,気楽な拒否ではありませんでした。