懲戒を免れる方法

STAP細胞に関する問題に対する理研の対応について
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140630_1/

2.科学的な疑義に対する調査の開始について

研究論文の疑義に関する調査報告書(平成26年3月31日)以降に指摘があった科学的な疑義を踏まえ、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程(平成24年9月13日規程第61号)に基づく予備調査を本日開始しました。

なお、予備調査の開始に伴い、研究論文の疑義に関する調査報告書(平成26年3月31日)等で認定された研究不正に基づき進められてきた懲戒委員会における審査を一旦停止します。

 「再現実験」が「検証実験」という名称に変わりました。これは,論文通りの実験を再現するのではなく,新しい実験をすると言うことなのでしょうか。いずれにせよ,不正問題の解明とは無縁ですが。

 それはともかく今回の発表で理由が分からないことがあります。「予備調査の開始に伴い、研究論文の疑義に関する調査報告書(平成26年3月31日)等で認定された研究不正に基づき進められてきた懲戒委員会における審査を一旦停止します。」なる対応です。予備調査とは,3月の報告書以降に指摘があった疑義の調査のことですが,指摘が小保方氏に有利なものならば,理解出来ます。冤罪の可能性が有りますから当然です。3月の報告の見直しが必要です。

 しかし,指摘はもっと罪が重いのじゃないかという疑惑です。ならば,確定した罪の懲戒をさっさと済ませて,追加の懲戒をすれば良いのではないでしょうか。さもなければ,新たな疑惑が出る度に,懲戒を先延ばしに出来ます。その間は給料も支払われるんでしょう。なんというか,死刑囚が次々に殺人を積み重ね,その裁判の為に死刑執行をまぬかれているような気がするんですけど。

 なお,三木秀夫弁護士によると検証実験に専念するため,予備調査への協力は出来ないそうです。検証実験→予備調査→懲戒審査,となるので,処分が決定するのは随分先になりそうな気配。