宝くじを買うのは夢を買うこととか言う奴は霞でも食ってろ

仕事のモチベーション

宝くじを買うのは情弱とか言うやつは小麦粉でも舐めてろ
http://anond.hatelabo.jp/20131220000757

 この方は、仕事に誇りを持っていますが、持ちどころを間違えているのじゃないのかな。戦車や戦闘機をかっこよいと思う子供に夢を与えると仕事として自衛隊を誇りに思うようなものかと。夢のある商品だからと、ガンガン売上を伸ばそうという方向に頑張ってはいけないと思いますよ。

 宝くじが夢をうる素晴らしい仕事であるなら、自由化してどんどん売ってもらえば良いはずですが、他のギャンブル同様に、現実には、規制され、販売できる事業者は制限されています。多分ギャンブルには依存性があり、売れすぎて社会問題を引き起こすからではないかと思います。では何故禁止していないのか、禁止どころか公営ギャンブルまで行っているのはなぜでしょうか。これも多分ですが、儲かるからでしょう。財政難の自治体にとっては魅力的です。行き過ぎて弊害が発生しないように、公共がほどほどの管理しさえすれば、その利益を公共目的に活用できるという大義が立つからだと思います。

 大昔から、ギャンブルの胴元は儲かるボロい商売で、犯罪などの弊害と結びついていましたので、規制が行われていましたからね。別に営業努力して頑張って売らなくても、売れます。努力しないといけないのは、程々にコントロールすることじゃないでしょうかね。

 タバコ産業にも似ていますね。依存性や規制や専売など共通しています。タバコは弊害が大きすぎることがわかってきましたから、そろそろ禁止しても良いと思いますが、ギャンブルは自制的に行えば禁止することほどではないかもしれません。

 ところが、宝くじ関係者はどうも、自制するどころか、夢を売る素晴らしい商品なのだから、どんどん売上を上げることが良いと考えているようですね。タバコの宣伝がますます制限されていくのに比べて、派手に芸能人を使って宣伝しています。宝くじの意義は「夢」なぞにあるのではなく、利益を如何に有意義に使うかですね。でも、それは別の部署が担当して、売るだけが仕事になっているので自覚しにくいのだと思います。税務署みたいなものでしょう。

 お願いしますが、宝くじ関係者は、難しいさじ加減と、利益の有効活用に仕事の誇りを持って下さい。別に努力しなくても売れるのですから。

夢を売る?
 夢を売る商売といえば、エンターテインメントです。芸能、芸術その他いろいろありますが、お金を払う価値のある夢を売っています。一方の、宝くじの夢は明らかに、お金を払っても良い価値ではありませんね。お金がもらえるかもしれない夢なのですよね。1億円当たるなら2億円払っても良いと思える程の価値があると、まさか思っているのではなく、千円で1億円当たるかもしれないという夢を感じているわけでしょう。しかし、確率の期待値的には前者が現実で、それなら全然夢とは感じませんね。ですから、夢というより勘違いです。下手すりゃ詐欺ですが、なんとか合法にとどまっているだけです。勿論、千円で1億円当たることもありえますが、それなら、1億円拾うこともありえます。知らない親戚の遺産1億円が転がり込む可能性もあります。確率的には宝くじ分がよいかもしれませんし、千円どころかタダですよ。よほど「夢」を感じませんかね。

 講というものが昔はありました。ネズミ講はその違法版ですが、保険は合法版講とも言えます。みんなでお金を出し合い、くじ引きで(或いは必要に応じて)少数のものがそのお金を貰えるという仕組みです。保険や必要に応じてという場合は、助け合いの制度とも言えますが、くじの場合は、運任せの不平等を作り出す仕組みと言えます。少なくとも、生産的な要素はありません。エンターテインメントの夢のような創造性もありません。あまり品のよくない夢で成り立っている仕組みです。


 人間は、そもそもあまり品が良くないので、ギャンブルが悪いとは全然思いませんが、夢を売る仕事であるなどと品の良いことは言ってはいけません。