ど忘れ

島尻北方担当相
「歯舞」言葉に詰まっただけ 政府答弁書

答弁書は、同団体は「千島連盟」という略称が使われることが多いとした上で、「(島尻氏が)正式名称を使用しようとした際に言葉に詰まっただけ」としている。維新の党の初鹿明博衆院議員の質問主意書に答えた。
http://mainichi.jp/articles/20160220/k00/00m/010/014000c

 質問があったので答えなきゃならんのでしょうが,要するに「ど忘れした」と言い訳しているんですね。「ど忘れした」という言い訳は私もよくします。ココロは「知らなかったわけじゃない。知っていたけどど忘れしたのだ」です。しかし,よく考えてみたら,私ぐらいの年齢になるとこれは,「ボケが進行した」と自白していると受け取られる可能性が高くなります。その結果「こいつには重要な仕事は任せられない」と相手に誤解されて,言い訳どころではなくなってしまいます。

 いや,誤解ではなく,現実にボケはじめているのかもしれないし,そうでもないかもしれません。本当はどうなのか,最早自分では分かりません。自分のことはなかなか客観視できません。例えば「「ハボマイ」って漢字でどうかくんだったっけ?」と尋ねられて,咄嗟に思い出せないことがあります。ところがですね,実は思い出せないのではなく最初から知らないのに,ど忘れしてしまったと思い込んでしまった可能性が疑えないのです。誤解しないで欲しいのですが,これは例えですよ。私だっては「歯舞」くらい,中学生の頃から書けましたよ・・・。大学生だったかな・・・それとも社会人になってから・・・えーと,ひょっとしたら・・・。

 「歯舞」はともかく,もともと知らないことなのに知っていたと感じることが多くなっているような気がします。何もないのに,何かあるような錯覚。


(関連記事 もっとあったかもしれないけど思い出せない)
超常現象
http://d.hatena.ne.jp/shinzor/20151210/1449737753
メタ健忘症
http://d.hatena.ne.jp/shinzor/20150603/1433321159