sivad氏はCMを発信

 sivadさんが次の記事で,NATROMさんに「反論」しました。

NATROM氏はどこで道をあやまったのか〜AMA1994をちゃんと読もう〜
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20130912

 と思ったら,反論じゃありませんでした。
 上記のエントリーの冒頭には二つのリンクが貼ってあって,それへの反論が書いて有るかと思い,読み進めると全くスルーされています。以前の記事の繰り返しに過ぎず,新しいことは書かれていないのでした。肩すかし。

「部分的に切り取って勝手に解釈を広げていくから誤解に誤解を重ねてしまうのです。」は,そのままご自分にはね返ってくる言葉ですね。私も既に別エントリー「文字にしてあることと反対の意を行間から読み取る」で述べました。
http://d.hatena.ne.jp/shinzor/20130814/1376488453

 要するに,主張を繰り返しているだけで,相手とのやり取りになっていません。この傾向は,twitterでも同様で,放射能に関する同じツィートが繰り返されていますね。つまりこれは,議論相手や議論を追っているウォッチャーを相手にしているのではなく,氏に共感する人やたまたま見ただけの人向けの発信じゃないのかな。繰り返しメディアに流されるコマーシャルメッセージと同じ目的と考えると腑に落ちます。

「NATROM氏は道を誤った」というメッセージを繰り返し流すことが目的だとしたら,本文の内容は付け足しです。CMも大見出しが重要で,細かい文字で隅の方に書いてある詳しい情報を読んで貰うことはあまり期待されていません。キャッチコピーをぱっと見た印象の効果が大きいわけですね。

 私の見た範囲の印象ですが,sivad氏は,あまり突っ込んだ議論をしませんね。反論があっても,ご意見は承って起きましょうというような「品の良い」対応で,熱くなることがありません。反論は受け流し,自分のメッセージを流すことが第一じゃないのかな。一昔前の大衆というか市民というか,そういう集団に訴え,動かすことに主眼があるように見えます。現代のネット上でも同じ手法が有効なこともあれば,真意が透けて見え逆効果ということもあるかと思います。

 今回は,二択のどちらも不正解という問があったりして,突っ込みどころがまだ残っています。できるだけ空疎な内容にした方が突っ込まれないし,戦略的にマシなのではないかな。