丸山ワクチンの治験はいつまで続くのか?

 「難病であるうちは」についたはてブコメントの情報によると,丸山ワクチンは子宮頸がんの治療薬としての治験を始めるそうです。

ゼリア新薬、「丸山ワクチン」をアジア展開
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO58549030V10C13A8TJ1000/

 丸山ワクチンは「有償治験薬」として現在でも治験が続けられているそうで,3年の期限が来ると延長措置を繰り返しています。

 要するに,未承認なので治療には使えないのだけど,患者さんの希望が強いので形式的に「治験」と言うことにして使えるように配慮しているということかと思います。医療側からの申し出による本来の治験ではなく,患者の希望による実質的な治療なので有償にしているのだと思います。

 3年ごとに延長しているのは,効果が確かめられないからでしょう。

 それで,疑問なのですが,今度行う新しい治験も今までの延長に過ぎないのか,見込みが有りそうなので行う本来の治験なのかです。本来の治験なら無償にすべきかと思いますが,どうなのでしょうか。

 また,製薬会社としては,見込みが無くても,需要が多くあり,しかも有償であるなら,未承認のままでも,実質承認薬と変わらず,延長を続けたいのかもしれません。

 なんだか,すっきりしない変な状態ですね。無害であるからこそ出来る特例措置だと思うのですが,欧州でのホメオパシーも同じような配慮があるような感じです。とりあえず無害で,患者さんの需要が多いという状況が似ています。他の伝統的医療でも同じような配慮があるようなないような。