エアかるを軽くしているのはレバーを長くした効果だけではなかった

 最初の記事で、「ただ、板バネの突起から先の変形は大きくなりますが。」と書きましたが、正確には板バネの折れ曲がり部からの変形です。どの程度なのか計算してみました。

 エアかると従来品では、板バネの折れ曲がり部の曲げモーメントは同じですが、先端部分までの曲げモーメント分布は違います。折れ曲がり部から先端までの曲げ変形と、折れ曲がり部の回転による、先端部分の総変形量を計算すると、下図のようなプロポーションでは、10:7となり、エアかるの方が大きく開きます。折れ曲がり部の回転による変形は、エアかるも従来品も同じで、これが支配的と思っていましたが、実際に計算してみると、折れ曲がり部から先端までの曲げ変形と同程度でした。

 最初の記事の「エアかるを軽くしているのは、レバーを長くした効果だけ」というのは言い過ぎでした。