震度7に耐えられる建物はない

柏崎刈羽の免震棟、震度7に耐えられない可能性 
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170214-OYT1T50176.html
東京電力は14日、柏崎刈羽原子力発電所新潟県、運転停止中)に整備した事故対応拠点「免震重要棟」が、当初想定した震度7級の地震に耐えられない恐れがあることを明らかにした。

柏崎刈羽原発>「免震重要棟」耐震性、高く説明 東電
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170215-00000020-mai-soci
規制委などによると、免震重要棟は想定する最大の地震の揺れ「基準地震動」のうち、一部のタイプの揺れ方では耐えられないとしてきたが、東電はこの日の会合で「全ての揺れ方で耐えられない」と説明を一転させた。

 読売は「震度7」,毎日は「基準地震動」に耐えられないと異なる報道をしています。正しいのは毎日です。なぜなら,震度7に耐えられる建物は存在しないからです。というのも気象庁の震度階級の最大が震度7で,現在では計測震度(加速度の関数)に関係づけられていて,6.5以上と定められています。つまり上限がないのです。小惑星激突で発生する人類滅亡必至の地震震度7です。

 気象庁の震度階級は一般になじみがありわかり安いので解説で使われているだけです。例えば震度5強の揺れに耐えられるという風に使います。震度7の場合は,「被害が生じることがある」とは言っても,「耐えられる」とは言えません。

 重箱の隅をつつくような話ですが,報道ではどれほど重大な事態なのかさっぱり分かりませんね。