間抜けな都議会のドン

検察も豊洲に関心 逮捕者出れば都議会自民党は“空中分解”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/191376?pc=true

とりわけ期待されているのが、豊洲市場の主要3施設の建築工事をめぐる「官製談合」疑惑だ。2013年11月の入札が不調となり、3カ月後に行われた再入札では、予定価格が当初の計628億円から1.7倍の1035億円にハネ上がった件だ。入札不調後に都がゼネコンにヒアリングし、その結果、大手ゼネコンの鹿島、大成、清水がそれぞれ中心となるJVが「99%」を超える落札率で受注している。

 3施設のうち、管理施設棟の電気工事を受注したのは都議会のドン・内田茂議員が監査役を務める会社だ。この会社は内田議員が監査役に就いた後、売上高が300億円もアップ。東京五輪の施設工事もバンバン受注している。そこに“利権”があったのか、なかったのか。

 犯人探しに熱中するとこういう記事になるという見本です。確かに、十分ありそうな話ではありますが、都議会のドン・内田茂議員が監査役を務める会社が受注した管理施設棟の電気工事は、なんと不調になっていません。不調になって、予定価格がハネ上がったのは水産卸売場棟、水産仲卸売場棟、青果棟の3棟の建築工事です。管理施設棟は建築工事も1回目で落札しています。間抜けな都議会のドンですね。いや揶揄する相手を間違えました。記者は入札結果ぐらい確認して記事を書けよ、と言い直します。

 管理施設棟以外は大スパンの特殊な建築ですが、管理施設棟は普通の事務所建築です。だから、価格のかい離がそれほどなかったのかと思います。

 どちらかと言えば、政権が変わるごとに、旧政権時代の入札の話が追及され、関係者が粛清されそうになるという方に私は利権を感じますね。以前に鹿児島だかどこか自治体で聞いたような話です。でも、感じるというだけで、何の証拠もないので、日刊ゲンダイの記事同様、単なる憶測に過ぎません。