大東亜戦争中、アメリカでは日本語・日本文化の研究を日本占領の目的で行った。それが日本論の古典『菊と刀』を産む。二葉亭四迷はロシヤの脅威から日本を守るためにロシヤ語を学び、それがロシヤ文学紹介につながった。
— 呉智英bot (@gotieibot) 2016年5月6日
上のツィートを見て,九州の下筌・松原ダムの蜂の巣城闘争を思い出しました。20年以上前に何かの本で読んだのですが,健忘症が進んだせいか,書名も忘れていました。あらためて調べてみると,「砦に拠る」(松下竜)だったような気がします。蜂の巣城闘争を知らない方は,下記のリンク先でも見てください。
下筌・松原ダム(蜂の巣城紛争)
http://ayu.xii.jp/miku10/mikuma14.htm
ダム建設に反対する室原知幸氏の話ですが,闘争の敵方である建設省(当時)の担当者との交流やお互いの敬意のようなものが感じられました。闘争の手法もユニークでユーモアさえ感じられ,悲壮な印象がありませんでした。
ちなみに,国交省の地方整備局には用地取得交渉を行う用地部という部署があります。私は,経験した人を個人的に知っています。想像できることですが,用地交渉は,残業必須の大変な仕事で皆嫌がるそうです。しかし,その人は仕事に意義と誇りを感じていたようでした。少し変わった人でしたが。
「砦に拠る」はまだ,入手可能のようです。面白かったと思います。