懲りない小保方さん

小保方氏手記を読んで――過剰取材と被害者意識の悪循環
梶井 彩子
http://agora-web.jp/archives/1668620.html

結果、メディアは小保方氏に「私は被害者である」という免罪符を与えたことになる。まさしく悪循環だ。

 過剰取材が小保方さんに被害者意識を植え付けた,というのはその通りだと思います。しかし,過剰取材を招いたのは理研の割烹着会見ですよね。世間の注目を惹く,新人アイドルまがいの売り出しが大当たりしたのが発端です。

 良いことはじゃんじゃん報道して欲しいけど,都合が悪くなると過剰取材と言ってもねえ,という感を免れません。芸能人並の扱いを期待したのなら,ゴシップ報道も有名税と覚悟しなきゃならんでしょう。もちろん,過剰取材はいけませんが,マスメディアにそれを期待するのは難しいのではないでしょうか。泥棒に泥棒するなというよりも,戸締まりをしっかりした方が効果的です。もっとも小保方さんは理研芸能事務所に踊らされただけかも知れませんが,一旦,売り出し戦略に乗った以上,主犯でなくとも共犯です。(もちろん,研究不正の件では主犯ですが)

 研究の不祥事は小保方さん以前にも以後にも沢山発生していますが,ニュースバリューが無いので報道されません。誰も知らない地味な研究者の報道に野次馬は群がりません。人気タレントのみが過剰取材を受ける事ができるのです。「あの日」が出版出来るのも,まだ小保方さんが人気悪役タレントだからじゃないでしょうか。

 過剰取材が嫌なら,最初からマスメディアを利用しないことだと思うのですが,懲りずにやってるなという感想です。理研は懲りていますよね。

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