水道水のペットボトル

水道水だった『アクアフィーナ』に消費者怒り「それなら値下げしろ」(米)
http://japan.techinsight.jp/2015/10/yokote2015102914290.html

 この記事のブクマコメントに 「日本の地方だと水道水は名産品として結構売ってるけど」というのがありました。私も札幌に住んでいた時見たことがあります。

ボトルドウォーター「さっぽろの水」
http://www.city.sapporo.jp/suido/c01/c01third/12.html

 札幌の水道水のおいしさを知ってもらうために製造しているそうです。水道水は日常的に飲むものなので、安全基準が極めて厳しくなっています。それに対してペットボトルのミネラルウオーターは嗜好品なので、基準ははるかに緩く安全性は劣ります。ミネラルウォーターはおいしさを味わうものなのでそれでかまいません。札幌市はおいしさの象徴としてペットボトルにしているわけです。

 たまに、水道水の安全性に不安を感じてペットボトルを飲用や料理用に使っている人がいますが、そういう理由なら逆効果です。ペットボトルの価値はおいしさにあり、それに高い金を出しているのですから、水道水でもおいしければ高い金を払う価値はあるわけですね。

 というような理屈からすれば、消費者が「値下げしろ」と怒るのは、騙されたからで不味いからではないということになります。美味しいと思ったから買ったわけでしょうから。でもどうなんでしょうかかね。水の美味しいところで育った妻は水道水は飲めないと言いますが、(田舎の)都会育ち私なんか、水道水とミネラルウオーターの味の区別が出来ません。でも、区別できるような気がすることもあります。多分勘違いです。