消費者

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こなみひでお
‏@konamih
今日からこの「効能の御札を売る側が好き勝手に貼った食品」が店頭に出てきます.「機能性表示食品」は「業界の活性化」のために作られた制度で,まともな業者にも消費者にも迷惑千万.:「機能性」根拠薄い商品も - 毎日新聞 http://mainichi.jp/shimen/news/20150611ddm013100116000c.html

 こなみさんは,「業界の活性化」のために作られた制度と仰いますが,消費者のための制度なのですよ。何たって消費者庁所管ですから,当然至極のことです。消費者は「機能性表示製品」を求めているんです。機能性表示食品の代表はサプリメントで,消費者に大人気です。ただ,医薬品やトクホのような効能表示が出来れば,サプリメント業界としては売り上げさらに伸びて・・・,いや,消費者としては商品選択の手がかりになって便利です。

 効能書きの無い商品に普通の食品があります。普通の食品の納豆やバナナでもTV番組で効能を紹介すれば,翌日のスーパーの商品棚が捌けるぐらいですから,消費者はそういう情報を求めているのは明らかです。スーパーもTVで扱ってくれれば売り上げアップで大喜び・・・いやそれは余計な話です。さらに,間接的なTV情報ではなく,商品のパッケージに直接表示してあれば,より一層,売り上げいや消費者の利便に資することになります。

 機能性表示食品は,基本的に納豆やバナナという食品と何ら変わりありません。医薬品のような薬効はありませんが,副作用も大してありません。なので,薬品やトクホのように国が審査して安全性を確保しなくても,企業の責任で宣伝できます。科学的根拠の低い商品も受理されたそうですが,どうせ食品なのですから気にすることはありません。生鮮食品も受理されるのですから,食品以外の何物でもありません。また,サプリメントが食品と変わらない毒にも薬にもならないことは,お医者さんに聞けば分かります。サプリメントを採る必要はなく,普通の食品をバランス良く食べれば十分だそうです。

 まあ,お医者さんはそう言いますが,やはり,食品という体裁では消費者は満足出来ません。消費者は夢を買いたいのです。なんだか体に良さそうなイメージを求めているのです。大昔は薬に夢がありました。しかし,今や薬は危険なものと認識されています。もっとナチュラルで環境にも体にも優しいものを求めています。普通の作物と何ら変わらない有機野菜やら自然食品は大人気なことからも,消費者が如何に夢を求めているか分かります。それに応える制度なのですよ,多分・・・