安倍さん、責任を取って人質の身代わりになって下さい！
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安倍さんに責任があるかどうか知りませんが，仮にあったとしても「身代わりになれよ」なんて発言は嫌ですね。こういうのは詰め腹を切らせるとか落とし前を付けるという世界ですよ。強面のお兄さんから「金借りたのはお前だろうが，内蔵売ってでも返しなよ，えっ！」とすごまれているみたいで，オシッコちびりそうになります。
ただ，アウトローの住人だけでなく私自身も含めた誰にでも，復讐心はあります。前にも書いたと思いますが，「倍返し」，「必殺仕掛け人」，「巌窟王」などなど，復讐譚は人気があります。裁判でも，被害者感情に配慮して厳罰化を求める声には大きいものがあります。刑事事件裁判では，被害者は当事者でもなく，日本の刑法は復讐法でもないのですけどね。被害者感情とは要するに復讐心です。
復讐心が全くないというのも，生存競争上は問題があって，シミュレーションゲームではしっぺ返し戦略が最良であるのは有名です。かといって「倍返し」はやり過ぎでこれまた上手く行きません。ドラマではやり過ぎるぐらいがスカッとして面白いのですが，モンテクリスト伯も最後には，「やり過ぎてしまった」と罪悪感にさいなまれるのですよね。ちゃんと読んで無いけど。
ところで，ダンテスには感情移入出来ても，落とし前を付けさせようとするお兄さんには出来ません。その違いは何処にあるのでしょうか。微妙なのですが，復讐をせずにはいられないほどの被害を被っていないんじゃないか，という疑いがやくざのお兄さんはあるんですね。ニヤニヤと笑いながら「まあ，腎臓は二つあるから一つぐらい，いーじゃないの。あんたの命なんか借金より軽いんだしさ」というノリです。安倍さんを身代わりにしようという人々にも同じものを感じます。
