CEOの趣味で選ぶ面接

面接で優秀な人材を見つけるために必要な5つの質問 ..
http://www.lifehacker.jp/2014/12/141201interview_questions.html

 リンク先では,面接のノウハウ(どんな質問をするか)を書いてありますが,その方法で優秀な人材を選定出来るという根拠が書いてありません。150人採用した内,何人が優秀な社員になって,それは同業他社より打率が良いのでしょうか。また,面接で不採用になった人材が他社で優秀な社員になっていないのでしょうか。そのようなデータが示されていないので単なる事例紹介に過ぎません。それに,事例紹介としても決定的な情報が抜けています。回答の評価基準です。どのような回答が良いのか分かりません。我が社でも真似しようという気になっても真似出来ないではありませんか。

 などと,口をとがらすこともありませんね。別に評価基準が無くてもよいのです。なぜなら,冒頭に「第一印象は大切です。」,「自分の直感を信じるべき」と書いてあるからです。回答に関係無く,第一印象と直感で決めるので評価基準は不要です。つまり,質問は何でもよいということで,5つの質問は無くても良い情報なのです。と思って5つの質問をよく見てみると,大抵の会社でやっているような内容で特に目新しくもありません。私が経験した面接でも概ね同じような質問をしていました。ただ,それは採否の判断のためというより,採用後の人事の参考にするためという面が強かったのでした。だから評価基準もありませんでした。このCEOさんに限らず,第一印象や直感で感覚的に決めている場合が多いのじゃないでしょうか。私もそんな感じで,どの仕事をやってもらうのが良いのかなとか,転勤の障害はないのかとか,後々の人事上のトラブルになりそうな要因はないかなんてことを考えていましたね。