何を評価するのか − 高校での活動

 何を評価するのか 複数の評価軸を総合して順位をつけるのは結構難しいです。重みづけが簡単には決められないのが一番大きな障害ですが、それ以前に何を評価するのか分かっていないという場合もあります。このあたりについて思いつくまま、暫く書いていこうと思います。

 高校での活動が重要なら、何故高校で必修になっていないのでしょうか。この答えは簡単で、まだ多くの大学が重視していないからです。社会的同意にまで至っておらず、特定の大学が重視しているだけだからでしょう。その大学なりの考えがあって、先進的に行っているというのは私学ではあってもよいでしょう。ただ、勉学の結果、付いた学力を試験で確かめるように、活動の結果、付いた能力を確かめるのではなく、活動をしたと言うことだけ評価するのは腑に落ちません。高校で履修した科目だけで評価しているようなものです。

 米国流に活動可能な家庭の経済力を評価するのなら、別に活動したということだけの評価でも構いませんけどね。しかし、日本でそこまで割り切って社会の賛同が得られるとも思えません。じゃあ、何を評価しているんでしょうね。「積極性」、「行動的性格」、「気の多さ」、「目立ちたがりの性格」、「地道な勉学より派手なパフォーマンスを好む性格」、「大人への受けの良さ」・・・。どうもよくわかりません。仮にそうだとしても、大学が活動したことだけで評価するのなら、そのような特質があろうが無かろうが活動の実績だけ作っておけば受験対策になります。それでいいんでしょうかね。多分、良いか悪いかなんて深く考えていなくて、何となくじゃないでしょうか。