ウマカモン話

夕食後皆銃器の手入れ、入浴(ドラム缶)となる。その後毛布下3枚上一枚着て就寝となるが、空腹の時は眠れない。誰かが日本のウマカモンの話をすると、それを食った様に次の者が話す。名物、駅弁、郷土自慢話に話を咲かせる。長崎ちゃんぽん、カステラ、成金饅頭等それぞれ名物話で時が過ぎるのを忘れる。(丁度その頃コーヒー農園よコーヒーを採収していたので、お茶の代用にいつも乾麺の空き缶に沸かしていた)ふと我に返ると空腹を覚える。お茶で空腹を満たし、それぞれの兵が話をするのを聞いていると未だ眠れない。お茶を飲む。益々眠れない。とうとう朝寝するということのくりかえしであった。