2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

調合管理強度と構造体コンクリート強度 - 責任の所在

前記事に引き続き、コンクリートの話である。調合強度とは別に、調合管理強度と構造体コンクリート強度という強度があり、これについては確認の試験を行う。2種類ある理由は、責任の所在を明確にするためである。 建物の注文主にとっては、完成した建物のコ…

調合強度の確認 - 盲腸規定

公共建築工事標準仕様書のコンクリート工事には、次の規定がある。 6.3.2(ウ)(d) 調合強度の確認は、材齢28日の圧縮強度による。 この「確認」を具体的にどのように行うのかは不明である。通常、確認と言えば、試験を行う。ところが、コンクリートの強度を…

被相続人 - 反対の反対

前の記事で触れた改正建設業法をみていたら、違和感漂う奇妙な言葉に出くわしました。 「被相続人」 意味は、「遺産を残して亡くなった人」だそうで、何故そういう意味になるのかは、例えば次のリンク先に書いてあります。 「被相続人」とは亡くなった人のこ…

悪文 - 令和元年6月12日公布 改正建設業法

法令関連の文章が分かりにくいのは万人の知るところです。別に嫌がらせで分かりにくくしているのではなくて、分かり安さを犠牲にしても、あいまいさを避けるのが重要だからです。なので、瞬時には理解できなくても、時間をかけて読み解けば、意味は分かるよ…