2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

出されたお茶の飲み方マナー

出されたお茶を飲みかたのマナーが話題になりました。 マナーに正解があるのかどうか知りませんが、こういう見解の対立は非常に困りますね。お茶に限らず、通説のマナーは間違いで正しいマナーはかくかくしかじかである、という話はよく聞きます。 マナーは…

危なかった消費者庁

情報開示という名の責任転嫁か、機能性表示食品制度 情報開示という名の責任転嫁か、機能性表示食品制度 http://www.foocom.net/column/editor/12339/ 4月から施行された「機能性表示食品制度」は消費者に分かりやすい情報提供を目的とした制度ですが、皮肉…

「夢幻諸島から」

■読書中の感覚 プリーストの「夢幻諸島から」を読みました。退屈で眠くなったりしながらも,何か有りそうだと最後まで読んでしまいました。最後まで読んでも何も有りませんでしたけど。 個人的には感覚的な小説が好みで,あれこれ考えないといけない理屈っぽ…

バカ受けした裸の王様

むかしむかし,とある国のある城に王さまが住んでいました。王さまはお笑いが大好きで,ネタを仕入れることばかりにお金を使っていました。王さまののぞむことといったら,お笑いでみんなにおもしろいといわれることでした。 ある日、二人のさぎ師が町にやっ…

食文化と規制

豚肉生食禁止:「生の方がおいしいのに」客から惜しむ声 http://mainichi.jp/select/news/20150527k0000e040219000c.html店長の本多広大(こうだい)さん(27)は「国には食文化をつぶすしか打つ手がないのだろうか。免許制にすることも可能だったのではな…

イルカ追い込み漁は残酷か ー 残酷と感じれば残酷

イルカ追い込み漁による生け捕りが何故残酷かよく分かりません。追い込み漁だろうと他の方法だろうと捕獲が残酷だというのなら分からないでも有りませんが,残酷でない生け捕りと残酷な生け捕りが有るというのがどうも良く分かりません。なぜなら,水族館用…

余計なお世話

『自然界の同性愛を描いたイラスト』が同性愛反対論へ一石を投じる「キリンBL」他 http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/825653 「同性愛は自然の摂理に反する」への反論として「自然界の動物にも同性愛は見られる」は要注意です。揚げ足をとられる…

「過剰診断であっても,がんを早期発見・早期治療している可能性」とは

福島県の検討委員会の「甲状腺検査に関する中間取りまとめ」の次の記述を最初読んだ時には矛盾めいているように感じました。 過剰診断が起きている場合であっても,多くは数年以内のみならずそれ以降に生命予後を脅かしたり症状をもたらしたりするがんを早期…

書いてないことが見えてしまう病

福島の甲状腺検査で過剰診断論が退けられた理由 ー 赤の女王とお茶を http://d.hatena.ne.jp/sivad/20150522/p1 第19回委員会の資料のどこにも,過剰診断論が退けられたとは書いてありません。次に要約を示しますが,たった3頁なので原文を読んだほうが正確…

1票の格差と属性による差別

若年層と高齢層の投票率の差を「是正」するために,1票に格差を付けるという驚くべき考え方は,何となく差別のアファーマティブアクションを連想させます。若年層にも高齢層にも平等に与えられている票に格差を付けて投票率の埋め合わせをするというもので,…

「プラシボ阻害薬」

「プラシボ阻害薬」ー 本の虫 http://cpplover.blogspot.jp/2015/05/xkcd-1526.htmlプラシボ効果の作用原理についての研究が進んでいる。その研究の成果を用いて、新薬を作成した。プラシボ効果阻害薬。さて、臨床試験を行わなければならない。2つの被験者群…

放射能と放射性物質 − 重箱の隅?

これでいいのか高校教科書 「原子力」記述間違いだらけ、まかり通る“誤解”と“不正確” 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/150522/prm1505220006-n1.html 福一原発事故以来,放射線,放射能と放射性物質の混同の指摘をよく目にします。私の記憶…

素人が誤解するのも無理は無い専門用語

サンプル数とは何か? JILPT研究員 堀 春彦 http://www.jil.go.jp/column/bn/colum005.html 「サンプル数(標本数)」と「サンプルサイズ(標本の大きさ)」の混同は,素人の文章のみならず,専門家にも見られるという指摘は以前からあります。確かに,この…

「シルバーデモクラシー」って何?

大阪の住民投票で「シルバーデモクラシー」という言葉を知りました。その意味は,「有権者のうち、高齢者が占める割合が高いため、高齢者の意見が過剰に政治に反映されやすい状態を指す。」という否定的な意味合いのようです。 http://d.hatena.ne.jp/keywor…

出口調査では投票しなかった人の意見は分からない

大阪の住民投票をモデルにした架空の話です。 ある政策について,賛否の住民投票を行い出口調査を行ったところ,住民の80%を占める現役世代は賛成60%,反対40%となり,住民の20%を占める老人世代では賛成30%,反対70%でした。ところが住民…

休むのも疲れる ー 時短の本気度

「休むのは仕事。今度こそ本気です」……時短旗振り「厚労省」、霞が関で“ワースト残業省”のジレンマ脱却できるか http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/14/news056.html 「休むのは仕事」とは奇妙な言い回しです。休むには努力が必要で疲れてしまい,…

怖い海,怖い自然

【沈黙の海】かごしま水族館の水槽が「あまりに怖すぎる」 http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/10/silent-sea-kagoshima_n_7250558.html?utm_hp_ref=japan 私は海が大好きですが,得も知れない虚無感を感じることがあります。瀬戸内とか沖縄の座間味あた…

シャーロット騒動と礼儀

シャーロット命名騒動が決着しました。猿に失礼な結果にならずよかったと思います。動物園が王室に問い合わせたときは、電車で「隣の席に座ってよろしいですか」と尋ねているような印象を受けました。答えはほぼ決まっている愚問ですが、そもそも「礼儀」と…

「忘れられた巨人」読みました

カズオ・イシグロの新作「忘れられた巨人」を読みました。少し物足りない感がありました。何が物足りないかというと、空気感です。音楽でも美術でも芸術に対して私が期待するのは空気感です。時間をかけて考えるメッセージというものもあるのでしょうが、読…