1942-07-15から1日間の記事一覧

セ号第二次撤収作戦について

「ソロモン海的中突破」より転載 第二次出動をしぶる艦隊司令部 第一次作戦の経過を見ると,既に吾が方の撤収の企画が米軍側に探知されて居る様に思われ,第8艦隊司令長官より「第二次機動決行延期」の電報命令が,スンビ基地舟艇部隊芳村指揮官あてにとどい…

 「ソロモン海的中突破」より引用。

次に「ソロモン海的中突破」より引用する。 機動舟艇部隊の計画については別表の通り計画され,吾々山砲は第2次転進と決定された。コロンバンガラ島大発進撃要領についても別表の通り,船舶工兵第2連隊,海軍舟艇部隊,船舶工兵第3連隊でそれぞれ作戦が練ら…

コロンバンガラ島へ

だが、今日の砲撃はニュージョージアムンダ飛行場に対する、日本軍の最後の砲撃であったと思う。 翌日夕方、山砲は破壊されたものと見られ、アランデルの海岸に埋設処置することになる。昭和15年10月仏印国境で受け継ぎ以後3年間、演習、射撃競技会、香港作…

アランデル島へ

組立式渡河用舟艇で日本の櫂で漕ぐ船である。砲身を二人で担いだまま乗船する。歩兵が乗ってきたので大声で「歩兵の軍旗と同じ砲身を積み込んだ。歩兵は特科隊を警備するのが当然だ。山砲早く積み込みするんだ」と叫ぶ。歩兵の将校が「では次に乗ろう」言っ…

ムンダ島

翌朝未だ薄暗い頃、吾々が通過してきた道を人の来る気配がした。皆警戒し早い者は銃を手にしている。が日本語で話し合っている様子に一応安心する。歩兵一分隊10名位が皆一様に雨外被を着け鉄棒を被り、これも銃を両手で構えてきた。 T崎隊長が「どちらから…