幽霊に親身なアニマル浜口

 昨夜のモニタリング(豊洲市場の地下水ではなく,TBSの番組)の幽霊タクシー,アニマル浜口編は殆ど落語の世界でした。ヤラセ疑惑の番組ですが,落語と思えば気になりません。TV番組は出来の悪い落語が多いですが,アニマル浜口は思わず涙ぐんでしまうほどの名人芸です。本気なら,もう何も言うことは有りません。

 余韻のある落語ってのは,教訓めいていなくて,理不尽なところがありますよね。特に幽霊話は不条理な背景が滑稽なやり取りの裏にあるような感じです。幽霊はなんとなく社会的マイノリティの悲哀を漂わせてるようなところがあります。

 人間にこき使われる幽霊(化け物使い),博打をする幽霊(竃幽霊),子どもを育てる幽霊(子育て幽霊),香で呼び出される幽霊(高尾),旦那に会いに来ると約束するも3年待たせた幽霊(三年目)などなど,

 幽霊もいろいろですが,殺されるいきさつが結構,理不尽だったりして,せめて死後は暖かく接してあげたいです。でも無理かな。